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October,4 2003
電車を乗り継いで7時間。
鈍行で仙台まできた。
お金もなかったのもあったが、簡単にライブ会場にいくのもなんか申し訳ないというか。。。
1秒1秒を残していきたい。そうおもっていたらこんなバカなことをしていた。
当日は雨だった。寒い。空はグレ-一色だった。
会場にはチケット譲って下さいの紙を持っている人がいた。その間をとおりぬけて、とりあえず会場で配布していた 当日券の抽選整理番号をもらう。
私はチケットをもっていたけど、友達がもっていなかったので、友達がすこしでも当たるようにと。。
しばらくして友達もやってきて二人で食事したり、段ボ-ルをもって会場周辺をふらつく。ホテルにもどって荷物をおいたり、 他の友達とあったりして開場を待つ。
チケットをもっていなかった友達は、譲ってくれる人がみつからず、当日券の抽選に望みをかけることになった。 ライブが見られる事を祈り1人先に会場に入る。大丈夫、絶対に一緒にライブがみられる。。。。
会場内で何人かあっていろいろ話しをする。ここまではどこにいっても同じだった。 楽しみと緊張とぐちゃぐちゃになって手のひらに汗をかいていることも。
ライブハウスでのミッシェルはこれで最後だ。最後の1本は幕張。いつものようにとはいかないけれど、 楽しみきるライブは今日が最後かなとおもった。もお、狂喜乱舞してクラウド・サ-フをすることもないだろう。
びっくりするぐらいにアドレナリンが吹き出して、もお、どうしようも体がゴムのように弾んでしまい、 泳いでしまう気持ちは、クラウド・サ-フの経験者なら分かってもらえるとはおもうが。。
クラウド・サ-フはこれからだってできる。けど、ミッシェルではもおできないんだ。
そうおもうと、半分やけくそになって。「そっかああ!!くそ-! こうなったら飛べるだけ飛んでやる!!」と、変な気合いがはいるのであった。
クラウド・サ-フばっかりしてると、 そりゃあああんまり曲はじっくりきけないから、 自己のなかで流れる今までのライブの記憶の音で ライブを楽しんでいることがある。
仙台でのライブってのはきっと、メンバ-のだれが、どうだっただの、 こうだっただのって記憶はいっさいないだろうとおもった。 もお、感情を大開放して、思いのたけに暴動しようとおもった。
最前でメンバ-を見つめて、酸欠のなかで踊り狂ってと。。 その会場、会場でへんに思いでをつくろうとしてた自分がいた。 最後なんだから。ライブを噛み締めたくて妙におもいれが強くなっていた。
いつもとかわらないライブをしてるじゃん。と、おもいこませていたが、最後のツア-を名残惜しい。
照明が暗くなった。
モッシュピットはすさまじい勢いで人が詰まる。
いよいよ始まる。
自然と目頭に力がこもる。
妙に息を整えてその瞬間をまつ。。。
アベのギタ-で始まった。ついで客が唸り出した。サビあたりで大合唱が続く。
セットリストがある程度頭のなかにあったので、踊りながらもその時を待つ。
トカゲが終わった瞬間、次の曲にはいる間を 感じ取ると一気に前にすすみ、 ベストポジション(クラウド・サ-フが一発でいける場所)に移動。
イントロが流れ出すと一気に会場がうなりだし、目の前が人で埋まりはじめる。 チバが歌い出すと同時に前にいるお兄さんの肩をかしてもらい一番目だ!!みたいな勢いで泳ぐ!
柵2つめぐらいからのサ-フィングは天地が何度も入れ替わって、 ステ-ジからの光りがみえたかとおもうと、 メンバ-があっというまに近くになってきたり。。。 30秒ぐらいで前に到着。
さっさと後ろに戻ってまた、前にもどる。 今度は違う場所を見つけ次の曲まで踊り狂う。
次の曲が、バ-ドメンとおなじく、 クラウド・サ-フ十八番なのはわかっていたので、 まあ、そのときの興奮ぶりといったらすさまじかった。 目が血走っていたんじゃないかと。。
アベが最後ギタ-をかき鳴らして、瞬時につぎのリフをかき鳴らした。
ベ-スにドラムがはいったときには、また突進してきがついたら泳いでいる。 ええ。バ-ドメンのときのように歌ってる時にはすでにキャッチされて後ろにもどっておりました。
歯止めがきかなくなり、また前に戻って今度はサビのあたり (2曲目かもう1度サビを歌うあたり)でサ-フィング!!!
ぶわ-----とステ-ジが黄色いライトを放つ。 まるでバイクのライトを正面でみたときのような強さだった。 人の波と人の上の空気の温度差を楽しみつつクラウド・サ-フ成功。
そのあとは、ちょっと後ろにさがって、踊れるスペ-スを見つける。 なんたって、お継ぎはゲットアップル-シ-!
これもクラウド・サ-フしちゃいたい曲ではありますが、 これは、気が狂うぐらい踊るほうが、ぜ---たい楽しい。
ハ-----ニィ--------!!は、勿論ウエノかアベパ-トでチバとハモるのが通です。(嘘です)
ブレイクのあと、赤毛のケリ-、太陽〜がつづき、 色とりどりのステ-ジの照明を眺めつつ絞り斬る声のチバを眺める。
テンションは高く、体温は暑く、音はなにも考えず通り過ぎる。
息をきらしながら嘘のような現実を目の前にする。ふっと訪れる間が目頭を変に熱くさせる。
ぱっと会場が明るくなった。
苺畑に飴家で一気にファンシ-でシュ-ルで、サイケなロックの空間がうめ尽くす。
真っ白な空が真っ黒になると、ウエノのベ-スが雷のように唸りはじめて GWDが。。。勿論、人海を泳ぐ自分。
キラ-ビ-チでゆらゆらして、ベイビ-。スモ-キンでまたサ-フィング。
異常な熱気を肌をなめまわす。
うなだれながら後ろに戻る。
今度は仁王立ちでジッとステ-ジをみる。はじまったのはエレクトリック〜。
これが彼らの最後のメッセ-ジ。。
リボルバ-で、他の曲で、客にマイクを向けるようになったし、客への意識に余裕というか、優しさがでてきたような きがした。
じわっと、泣きそうになるが、最後をおもいたくなくて、反発して感情を込められない。
泣いちゃいけない。。が。。耐えられない。。
湿った雰囲気のなか、 ゲットアップ〜ですこし会場が明るくなる。ロ-のままに アッシュにはいって、図太いサウンドで客を唸らせる。
生き地獄。。。
プラズマクラウド・サ-フで、しけった火薬がいきなりの爆破をはじめてしまった。 頭をぶん殴られたいきおいで、現実にひきもどされる勢いだった。
またしても泳いでいた。もお、とまらない。
泳いで、叫んで、踊った。
リボルバ-で、イントロが終わるととたんにまたサ-フィング!途中でもう一発。
ウエノもうたい、みんなも歌い。会場がいっきに屋根を震わせるぐらいの音で爆音を放つ。
会場があかるかった。カサノバのアルバムブックレットの様に白かった。。。
本編ラストはダニ- ゴ-。
なんとなく、春の桜がさく道を思い出す。ありがとうと、さようなら。出合いと別れ。。その瞬間を歌ったキがするのだ。
友をおもい、大切な人をおもい。。歌詞もそうだが、この歌が背負った運命に共感を覚えたりもした。
本編ラストでやってしまったこの曲。そして今、ここにあるべき曲になってしまったのを感じる。
もうすぐミッシェルのツア-が終わる。。
本編が終了した。
会場はアンコ-ルのコ-ルを始めた。
息をきらしながら、コ-ルをする。
ひたすらにステ-ジを見つめる。
何度も見てきたステ-ジ。
当たり前だった現実が夢になる日も近い。。
メンバ-が登場。
ウドベをもってウエノが武蔵野をやっていた。
踊りつつも、みんなでこの歌で大暴れして踊ったのをおもいだす。 ウドベをはじめたばかりのウエノがしばらく キュウをずっとみつづけて弾きてたのをおもいだした。 完全に客にけつをむけて演奏してた赤坂ブリッツを。。
今じゃ、演奏はどうであれ、くるっとまわせるぐらいになっていた。
しばしのチュ-ニングのあと、やってきたのはジェニー。
アベのギタ-でとっさに察知。 キュウのドラムで突進し、アベのイントロで一気に人海へ!
キュウがうなるころ、人海の上で叫ぶ。 前にたどりつくと、また、前に戻る。 もお、とまらない。何度でもいった。
右に、左に、ときに正面にまでいって泳ぎまくった
ワンツ-!!はもちろん波の上だ。
最後の暴れるジェニ-だ。。。。。
息が切れ、ひざがガクガクしていた。
アンコ-ルが終わる。また、コ-ルが始まる。
でてきたメンバ-がやったのは。。。
わかっていた。。もおお、イントロでくずれていた。。
世界の終わり。。
つきぬけるサウンド。キュウのドラミングが 頭をぐるぐるとならす。
次第に涙がでていた。
何度きいても名曲だ。けど、かつては演奏してくれるだけで嬉しかったのに、 今はやるたびにせつなさが溢れ出す。
息切れに嗚咽。
ぐちゃぐちゃの相当ヤバい外見をさらけだした自分はステ-ジをみていられなかった。 最後のライブなのに。。みられなかった。
終わってほしくない。いつまでもと。。。
やっとのことで顔をあげる。メンバ-がステ-ジをさっていったところだった。。
終わった。。おわっちゃった。。。
やっとのことで会場をでて、着替え。抽選にかけていた友達から電話が。
声がちょっと低かった。もしかして。。。と、ちょっと切なくなる。。周りがうるさいので、 長く話ができないため、取り急ぎ待ち合わせ場所だけ告げて切る。
会って聞くと、なんと無事はいれたのこと!抽選の列にならんでいた前の人が 2枚当選したようで、譲ってもらったらしい。ああ。よかった。。と、安堵し、 2人でライブの余韻を楽しむ。。
仙台駅にて、ほかの友達とも合流して、お疲れ会。
ミッシェルの遠征も今日でおしまい。。
この1ヶ月の間に、北海道、大阪、京都、名古屋、長野、仙台って。。。よく回ったな。。
翌日ホテルをでたあと、しばしうろつき、御飯を食べて、また、鈍行で帰る。
夕方に帰宅。
残すは幕張