August,30-31 2003

夏が終わろうとしていた。

フジロック、サマ-ソニック、ライジングサン、ル-ドショウ。。あちこち飛び回った2ヶ月。

また来年。あと1年。

余韻に浸っていたときに友達からのメ-ルと電話。

ミッシェルが解散するって本当?と。

あまりの突拍子もないことに「は?」の自分。 だけど、いつものようなデマではなさそうだった。

友達がいっていたように会報が自宅に届いていて、中をあけると一枚の紙がはいっている。 そこにはミッシェルが解散するということが書いてあった。

いたずらではない。これは事務所からきちんと送られてきたものだ。 ミッシェルはファンに先行で告知したのち、9月1日に正式にメディアに 解散を発表することになった。

あまりにもあっけにとられ吃驚し、理解できない自分がいた。

まだ残暑が残る夜。

身震いがした。

あっというまにWHAT-3のカウントは延びにのびた。カウンタ-がどんどんまわっていた。

掲示板もちらほら初めましてのお客さんが多くなり、メ-ルは大量にやってきた。

さらにはファイナルの幕張のチケットがあっというまに完売してしまった為、 ヤフオクではミッシェル＠幕張(他公演も含む)がずらっとならんだ。高額な金額は今までの最高金額ではないかとおもった。

ヤフオクでは手がでない人が定価で売買が条件の私設サイトにて 運営しているチケット掲示板への書き込みも多くなる。 私の掲示板でもそれはおなじく、さらには詐欺事件が発生し そのクレ-ムやら抗議やら情報やらも耐えなかった。あっというまに大パニックになったファンが それをあざわらうかのような詐欺集団にまんまと金を取られてしまったのだ。 警察に通報した人もでたぐらいだった。

のちに幕張のレイアウトが変更となり、 追加チケットが発売されるようになってからだいぶ 市場は柔らいてきた。 かといって、チケットを手に入れるのはやっぱり大変である。

また、自分の生活的に(仕事、学校など)幕張にいくことが できない人たちがファイナルまでを煮え切らない気持ちですごることになる。

こんなことはいいたくは無いが、たいしてファンでも無い人達が 解散だからといってみにいってる状態も少なくはないとおもう。

遠征の数でもないし、もっているCDの数でもない。 ファン暦が長い短いの問題でもない。 たった1曲でもいい。 彼等の音が大好きな人たちを優先に最後は見てもらいたい。 オンラインでおこっている現実をみながらおもったりもした。

知らないけど、いってみてすきになることもあるだろう。 だけど、このファイナルに限ってはミッシェルの音に出会って、 大好きになって、音楽をより愛せることができたファンの人にみて もらいたいと考えていた。

September,1 2003

正式に公式発表があった。

どうしていいのかわからなかった。

メンバ-が決めた事だ。

理由は知りたいけど、この現実を受け止めるしかない。

「解散しないで!」が、強かった。。。 あまりにも突然な別れは、「恋人にふられたたみたい」と、友達はいっていた。

ぐちゃぐちゃになる。

ツア-が始まるまでの間、これからいくライブに自分がどんな気持ちで いくのだろうか?想像がつかなかった。はじめてだった。 いきたくない。そうおもったのは。。

どんどん膨らむ恐怖。

ミッシェルがいなくなってしまうこと。。。。

公式発表の後、私にとっては思い出したくもなかった6月に出演した、 あの番組。。。ミュ-ジックステ-ションに再出演。

ミッシェルのライブをみて泣いていた。 インタビュ-の時、歌っている時、チバの目がすごくうるんでた。。 悲しいのか?なら、解散なんかするなよ。。。。。そうおもって、テレビの前で泣いていた。。

のちに、ロッキンオンか何かの雑誌で前日朝まで酒を呑んでいたらしく、二日酔いのため、そうなったと コメントしていた。確かに二日酔いのときって目が涙目になる。。。ラストヘブン＠名古屋で二日酔いになったときに体験したので。

本人が言ったとしても、二日酔いなのか、感情がこみあげたのか、本当のところは不明だけれど。 ちょっとしたことでも、この番組のあとに、みんなで会う機会があってみんなとへこんでみたり、 チバアアアア!!と、怒ってみたりと、反応が敏感だった。

また、近い日に、トップランナ-にも出演。 収録でもあったので、解散発表の前だから、いたって普通の雰囲気。 アベがわりかし話している。

ライブ1曲目で泣いてたけど、その後は普通にみられた。

武田真二とのセッションがとってもかっこよかった。

そんなんで、ラストヘブンツア-が始まる間、どうにもならないおもいで足下はふらふら。

一番最初にもっているチケットは大阪だった。

これはサブリナヘブンツア-の大阪にいったときに、 ライブが素晴らしかったのもあって、行く予定ではなかったが、大阪分を一般でとったものだった。

解散をしらずしてとったチケット。。。 今じゃあっというまに売り切れている始末。。。

2週間ぐらいライブまで時間があった。なんともいえない時間だとおもった。

その間、何と偶然にもサッポロ初日のチケットを手に入れてしまった。。 友達がとったチケットがまわってきたのだ。あまりにも突然の話しだった。 仕事もあるし考えた。でも、「譲って下さい」の言葉しかなかった。

すぐさま飛行機のチケットをとった。

9月12日行き

9月13日帰り(朝一)。。。。

なんとかして休みをもらってサッポロ行きをきめる。時間にして札幌には多分1日もいないスケジュ-ルである。。。

September,1 2003 札幌

現実が今。

ツア-初日。

そして、これが最後のツア-初日。

もお、彼等のツア-の初日もこれが最後。

朝準備して羽田に向かう。緊張がとまらずにあたりをキョロキョロしてしまう。

チェックインを済ませてうろうろ。。おんなじ人がいないかうろうろ。。 飛行機の中で1人見つける。

飛行機のなかでおもうことはミッシェルのことばっかり。 何をやるんだろう。。どんなライブになるんだろう。。と。。

実は、同日BRAHMANがライブを行うのでそれに行く事になっていた。新しくできたスタジオコ-ストでのライブだった。

出発の前日にブラフのチケットを渡した友達の顔を思い出す。ため息ばっかりで辛そうだった。

9月であったけど、まだ暑かった。

夕方の新宿はむさ苦しい風が体を舐めるように吹き付ける。

飛行機のなかで、いろんなことを考えた。 普通のライブでもテンションはすごいのに、解散のライブとなったら 抑えがよりきかなくなって危ないんじゃないかと。。 悲しさゆえに怒ってしまうトラブル、、、 それが中断になるのが一番悲しい。。

千歳についてエアポ-トに。そして札幌。。

ミッシェルを通じてお友達になった人と合流してその人の車で移動。

すすきのあたりをうろうろしてご飯。いろいろガイドしてもらったり。音楽の話をした。

移動してとうとう会場に。。。。

東京じゃなきゃ、大集合もしないのだが、北海道で同じ現象が起きていた。 知り合いの多い事といったら。。。 会場前にいるいる。。。

会場前にグッズが購入できるようだったのでちょっとみる。 グッズは前回よりいいとおもった。2枚買う。ほかは通販でとりあえず。。。

荷物を車にいれて、身軽になると、会場の前にもどって、整理番号順に並ぶ。

友達がくれたチケットの整理番号は17だった。

普通のライブでこんな番号をとったことがなく、何故かこの最後にと。。 おもうと、皮肉なきもした。

勿論アベ前に最前でいけた。待っている間は気持ち悪さとの戦いだった。はじまってしまうと、 悲しいとおもう暇もなく、ライブに全てを注いでいた。

ステ-ジが近いので目の前にいたアベにびっくりした。

いまさらだけど、でっかい(笑)

見上げるかんじだったから、マイクの位置が余計に遠くに感じた。 カサノバで仕様してた黒ボディ-に赤ピックガ-ド。 ピックは3、4枚会場に投げていた。

歯切れのいい音ですごいかっこいい!!マ-シャルなのにいがらっぽい音。 がりがりっとした削れ具合というかなんというのか、 がっつりあじわえるかんじ。

4人ともモッズス-ツ。

アベは黒、他メンバ-は白いシャツ。

チバはよく動いてた。

チバダンスも絶好調に。けど,タンバリンがわりかしフジロックより大人しめ。

アベを手前にしてチバ、ウエノが遠近法にみえる体制は最後までくずれず、 ぱっとみれば淡々とそこで立って演奏している。

ウエノだってまわってるし暴れてるし、アベだってアンプに足かけたり前後したりしてるけど、 3人のラインってのがあまりみだれることがなかったり。 ふっとキュウを3人が振り向きあわせる瞬間は鳥肌が立つ。

口がふさがらなかった。いまさらながらにすごい。この4人はすごいとおもった。

あのライブの音をだしてるわりには4人は思った以上に 見た目を激しく動かしてない。

集中の絶頂が維持してるがために動けないといったらいいのだろうか。。

一音にかける気合が普通じゃないんだとおもった。

ライブみるかぎりほんと。。ありえないと。。かんじてしまう。。

興奮のなかに不安がよぎる。。

September 12, 2003 札幌ペニ-レ-ン24

• ウエスト・キャバレ-・ドライブ
• アッシュ
• ジプシ-・サンディ-
• キャンディ・ハウス
• ブラック・ラブ・ホ-ル
• ベガス・ヒップ・グライダ-
• ブラック・タンバリン
• ドッグ・ウェイ
• エレクトリック・サ-カス
• ゲット・アップ・ル-シ-
• GT400
• ヤング・ジャガ-
• ピンヘッド・クランベリ-・ダンス
• サニ-・サイド・リバ-
• カ-テン
• ダニ-・ゴ-
• 暴かれた世界
• リボルバ-・ジャンキ-ズ
• バ-ドメン
• CISCO
• en GIRL FRIEND
• en Baby,please go home
• en ジェニ-

ライブはいつもとかわらず最高だった。

普通に最前にいたのがちょっと残念だった。

後ろで死ぬ程踊りたかった。。

懐かしい犬道に、狂乱のダンスは間違えないヤングジャガ-。

クラウド・サ-フ十八番の暴かれた世界やバ-ドメン。

かけ声はすでに浸透済み。リボルバ-。

5月いらいのカ-テン。

ちょっとつらかったエレクトリック。。。

日にちもあったのか、どうかわからないけど、 ガ-ルフレンドをやった。

あとにも、先にも、この曲はこの会場で聞けなくなった。

この曲にいろんな気持ちがこもっている。

チバギャルにたまらない行動といったら、ベガスのときかなんかで。。。

タンバリをたたいて盛り上げた後、歌ってたスタンドを抜いてマイクを にぎり、アベのほうをむいたとき、スルッとマイクが手から落ちる。

チバの股下にマイクが落ちる。

両手がお手上げな形になる(一秒)

落ちたマイクを見つめる(一秒)

マイクを手にする(一秒)

はっとして、客をみる(0.5秒)

体を客に向きなおす(0.5秒)

何を思ったのか、手拍子をして客を盛り上げる(笑)

このツア-ではもう1つペットボトルの投げ込み禁止運動がはじまった。 この運動は、ミッシェルのロ-ディ-級にライブをみにいっている人が 最後のライブぐらいきちっとしましょう。 ということでイベンタ-の人たちにお願いするべく、署名運動を始めていた。 その運動はあっというまにたくさんの署名を集める事となり、 イベンタ-もついに動き始めた。

ラストの幕張まで。。。ずっと。。。

ライブあとみんなで飲みにいった。

楽しくもりあがって写真をとったりした。

緊張がほどけたように、ライブあとはぐったりしてた。 酔いが異常にはやかった。。

みんなで店をでたあとに、道路の向こうにメンバ-(全員ではない)と スタッフがいたらしい。友達が驚いて、ついには、握手をもとめて走り出していた。。。

いつもだったら、ちょっと出会えた事が嬉しいのだが今は物凄く悲しかった。。 オフのメンバ-を。。。今のメンバ-のオフは一番みたくなかったのだ。。。

きがついたら涙がでていた。

そのあと、サウナにいって風呂にはいって仮眠。

4時に露天風呂にはいる女。

5時に化粧する女。5時半にキッズをおこす女。

6時ススキの駅到着。札幌に向かい、千歳空港に向かう女。

東京の仕事場に11時半到着。

仕事開始。。。